転職MRの実録失敗談〜勤務地選びは超重要?!〜

こんにちは、海里(かいり)です。

「今の会社は縁もゆかりもない地方勤務。なんとか地元や希望の都市に戻りたい」
MRが転職を志す動機のトップ3に必ず入るのが、この「勤務地」への不満です。

最近では、アッヴィが導入した「勤務地選択制度」など、働く場所をMRが選べる画期的な仕組みも話題になっています。しかし、長年この業界を見てきた私から言わせれば、**「希望の勤務地を手に入れたからといって、必ずしもハッピーエンドではない」**というのが冷徹な現実です。

今回は、勤務地選びで失敗しないための、そして「場所」という希望に潜むリスクについてお話しします。

この記事の重要トピック

  • 「場所」は手に入れたが、仕事が「別物」になった失敗談
  • 「結果が出なければ即異動」というスペシャリティ領域の裏ルール
  • アッヴィの勤務地選択制度、飛びつく前に考えるべき「評価」の行方
  • MRの永遠の課題:家を買うリスクと全国転勤の付き合い方

1. 勤務地優先転職の落とし穴:家庭は円満、でも……

「希望のエリアに配属」というオファー。家族も喜び、万々歳に見えます。しかし、そこにはMR特有の落とし穴があります。

「領域・製品」とのミスマッチ

希望地を優先するあまり、自分が本来やりたかった領域とは異なる企業を選んでしまうケースです。
領域が変われば、、疾患が変われば、MRはまるで別の仕事です。地元の友人と飲みに行ける環境は手に入れたものの、日中の仕事が苦痛でメンタルを病んでしまっては元も子もありません。

「結果が出せなければ異動」のプレッシャー

特にスペシャリティ領域やベンチャーの場合、一人のMRが担当するポテンシャルが非常に大きく見積もられています。
もしその希望地で成果が長期間出せなかった場合、会社は「エリアのポテンシャルを最大化するために担当を替える(=異動)」という判断を極めてドライに下します。**「場所を確約された」はずが、首の皮一枚でつながっている状態**であることは忘れてはいけません。

2. 話題の「希望勤務地制度」の光と影

アッヴィなどが打ち出している「MRが勤務地を選べる制度」は、間違いなく素晴らしい試みです。しかし、戦略的にキャリアを考えるなら、以下の点も冷静に分析する必要があります。

制度を利用する前に確認すべきこと

  • 出世への影響:マネジメント職(課長・支店長)を目指す場合、依然として「全国転勤可」が条件となっている企業は多いです。場所を固定することで、キャリアの天井を自分で作ることにならないか?
  • 評価の公平性:「場所を選んだからには、言い訳はできない」という無言のプレッシャーがかかることがあります。市場ポテンシャルが厳しいエリアを自ら選んだ際、会社はどこまで考慮してくれるのか?
  • 数年後のどんでん返し:「永久に固定」を保証する企業は稀です。組織改編やパイプラインの消滅により、結局は全国異動の波に飲み込まれるリスクは常に存在します。

3. 「家を買うリスク」とどう向き合うべきか

MRにとって家を買うタイミングは、まさに人生の博打です。

「地元に戻ったから」「今の会社は転勤が少なそうだから」と家を購入した直後に、会社が他社に買収されたり、早期退職の対象になったりするケースを、私は何度も見てきました。

対策は一つです。**「家を買っても、その場所から通える範囲に複数の製薬メーカーやバイオベンチャーが存在するか?」**を事前にリサーチしておくことです。東京・大阪・名古屋などの都市圏であれば、会社がどう転んでも「転職」というカードで住居を守れます。一方で、地方で家を買う場合は、その会社と心中する覚悟か、あるいは将来の売却・賃貸転用まで見据えた出口戦略が必要です。

まとめ:働く場所は「長いキャリア」の土台

勤務地は、私たちの幸福度に直結します。家族の笑顔や親の介護、自分の生活の充実……。これらは何物にも代えがたいものです。

だからこそ、オファーを受ける前に**「そのエリアでの具体的なエリア戦略」**や**「数年後の異動の可能性」**を、エージェントを通じて徹底的に掘り下げてください。単に「希望地に配属です」という言葉に飛びつくのではなく、その場所で長く価値を発揮し続けられるイメージが持てるかどうかが、真の成功への分かれ道です。

MRとしての専門性と、自分らしい生活場所。この両立を諦めないことが、令和のMRの生存戦略の核心だと言えるでしょう。

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