こんにちは、海里(かいり)です。
「プライマリーMRはもう先がない」「早くスペシャリティに転職すべきだ」……。今の業界誌やSNSを開けば、そんな言葉ばかりが目に飛び込んできます。確かに領域シフトは大きな潮流ですが、私は決して「転職だけが正解」だとは思いません。
むしろ、今の会社で歴史を築き、社内での信頼を積み上げてきたからこそ得られる「長期勤続の果実」も確実に存在します。転職を繰り返してきた私だからこそ、あえて言いたい。「一つの組織で勝ち残り、出世を目指すキャリア」もまた、立派な生存戦略です。
今回は、今の会社で腰を据え、プライマリーMRとしてトップ層を走り続けるための戦略を深掘りします。
本記事のポイント
- 「長期勤続」がもたらす最強の資産:社内政治力と退職金
- 縮小均衡のプライマリーで「手放せない人材」になる方法
- 社内出世の最短ルート。評価者はどこを見ているのか?
- 「腰を据える」と決めたからこそ見える、究極のワークライフバランス
1. 転職組には手に入らない「長期勤続」の3大メリット
転職は年収を上げる近道ですが、一方で失うものもあります。同じ会社に居続けることは、以下のような強力なメリットを生みます。
① 社内政治力という「最強の武器」
「誰に話を通せば企画が通るか」「困った時に助けてくれる他部署のキーマンは誰か」。こうした社内ネットワークは一朝一夕には作れません。長年培った社内での信頼は、大きなプロジェクトを動かす際の強力な武器になります。
② 厚遇される福利厚生と退職金
日本の製薬企業の多くは、依然として「長く勤めた人が得をする」退職金制度を維持しています。また、勤続年数に応じたリフレッシュ休暇や住宅補助の継続など、可視化されにくい「隠れた年収」は転職組が想像する以上に大きいものです。
2. プライマリーMRとして「手放せない人材」で居続ける条件
領域が縮小しているからこそ、単なる「御用聞き」のMRは淘汰されます。生き残るMRは、以下のような付加価値を提供しています。
勝ち残るための「DX × エリア戦略」
- デジタルを誰よりも使いこなす:Web面談やメールの開封率分析を当たり前に行い、効率的にシェアを奪う「ハイブリッド営業」の確立。
- エリアマネジメントのプロになる:「単に薬を売る」のではなく、地域の基幹病院とクリニックの病診連携を支援するなど、地域医療のコーディネーターとして不可欠な存在になる。
- 若手の育成(教育者としての価値):自分の成果だけでなく、チーム全体の底上げに貢献できる人材は、組織改編の際にも必ず残されます。
3. 「社内出世」を本気で狙うための最短ルート
現職に残るなら、目指すべきは「課長・支店長」といったマネジメント職、あるいは本社機能です。社内出世を勝ち取るために必要なのは、数字以外の「評価の視点」です。
上司の「悩み」を解決する視点を持つ
評価者である上司が、上の役員から何を求められているかを考えましょう。チームのコンプライアンス遵守、経費の適正化、新製品の早期立ち上げ……。上司のKPIをサポートする動きができるMRは、自然と「次のリーダー候補」として名前が挙がるようになります。
まとめ:自分の決断を「正解」にする努力を
「転職しないこと」は、決して消極的な選択ではありません。今の場所で誰よりも高いパフォーマンスを出し、周囲の信頼を勝ち取っていく。それは、どんな転職よりもハードで、しかしリターンの大きい挑戦です。
「この会社で、誰よりも長く、誰よりも頼られる存在になる」
そう決めた瞬間から、日々の活動の質は変わります。転職を一つの選択肢として持ちつつも、現職で圧倒的な地位を築く。その「強かさ(したたかさ)」こそが、激動の時代を生き抜くMRの本当の力ではないでしょうか。

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