こんにちは、海里(かいり)です。
現在、私はバイオベンチャーのMRとして活動していますが、内資・外資メガファーマからここへ移る際、周囲からは「勇気があるね」「リスクは怖くないの?」と何度も聞かれました。
確かに、大手からベンチャーへの転職は、単なる「会社変え」ではありません。**「安定」という名の巨大な船を降り、自ら漕ぐスピードで進む「小舟」に乗り換えるようなもの**です。今回は、実際に移ってみて分かった、バイオベンチャーMRの「残酷なリアル」と「圧倒的な果実」について、忖度なしでお話しします。
本記事で明かすリアル
- 年収の仕組み:ベース給と「RSU(譲渡制限付株式ユニット)」の魔力
- 福利厚生の消失:住宅手当ゼロ、日当廃止……それでもプラスになる理由
- 「ローン審査」の落とし穴:転職前にやっておくべきこと
- 働き方の自由度:フルリモート、フルフレックスの真実
1. 年収と資産形成:現金以上の「夢」はあるか
バイオベンチャーの提示年収は、メガファーマと比較しても遜色ない、あるいはそれ以上(1,200万〜1,500万円超)であることが多いです。しかし、中身は全く別物です。
RSUやストックオプションの存在
バイオベンチャーの最大の魅力は、自社の株式を付与される仕組みです。将来、会社が成長し株価が跳ね上がれば、数千万円単位の資産が数年で築ける可能性があります。これは、どれだけ大手の役職者であっても「給与」だけでは到達できない領域です。
福利厚生は「現金」で補填する
一方で、手厚い住宅手当や退職金制度は、ほぼ「ない」と思ってください。可処分所得で見ると、大手時代より一時的に下がるケースもあります。そのため、**「高いベース給をいかに資産運用に回すか」**という自律的なマネープランが、ベンチャーMRには必須のスキルとなります。
2. 生活のリアル:ローン審査と信用力の変化
意外と盲点なのが、社会的信用の変化です。転職前に必ずチェックしてほしいポイントがあります。
転職前の「鉄則」:信用の先取り
「誰もが知るメガファーマ」の看板は、銀行ローンにおいて最強です。バイオベンチャーへ移ると、たとえ年収が上がっていても、会社の設立年数や資本金の関係で住宅ローンの審査が通りにくくなる場合があります。
家を買う、車をローンで買う、高限度額のカードを作る。これらは**「大手の名刺」を持っているうちに完遂しておくこと**を強く推奨します。
3. 働き方の真実:自由と背中合わせの「全責任」
働き方の自由度は、間違いなく業界最高クラスです。
フルリモート・直行直帰が当たり前
多くのベンチャーには豪華なオフィスはありません。基本的に自宅が拠点です。内資時代のような「朝の詰め所での報告」や「無意味な会議」からは完全に解放されます。子供の送り迎えを優先しながら、効率的に医師と面談する。そんな**ワークライフバランスは、自分次第でいくらでもデザイン可能**です。
でも、誰も助けてくれない
自由の代償は「成果への100%の責任」です。本部に学術やマーケの専門部隊がいないことも多く、資材の不備やKOLへのアプローチミスは、すべて自分に返ってきます。「会社が何とかしてくれる」という甘えは、ベンチャーでは通用しません。
まとめ:安定を捨ててでも掴みたい「自由」があるか
バイオベンチャーへの転職は、すべての人におすすめできる道ではありません。大手の福利厚生に守られ、確立されたシステムの中で動きたい方には苦痛でしかないでしょう。
しかし、「自分の力で市場を創りたい」「組織のしがらみを捨てて自由に働きたい」「資産形成のスピードを加速させたい」という野心があるなら、これほど面白い環境はありません。
まずは転職エージェントに「今の自分の信用度でどこまで狙えるか」をヒアリングし、足場を固めることから始めてみてください。小舟を漕ぎ出した先にしか見えない景色が、そこにはあります。

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